優等生の憂い
「ずっと優等生できたから、そのまま優等生でいなきゃと思ったの」
娘高2が年始のコメダ珈琲店で告白してきた。
聞くところによると、小学校高学年になってから、
「低学年のお手本にならないと」
「最高学年なんだから」
という言葉で、先生からプレッシャーをかけられていたらしい。
ずっと先生の言うことを聞いてきた娘にとっては、それが絶対だった。
中学生になると、勉強も成績のために、自分でやらなくてはいけなかった。
’’優等生でいなきゃ’’
ということが捨てられなかった娘は、プレッシャーでどんどん学校に行けなくなっていった。
かくいう私も学生の時は優等生で、スポーツも勉強もそこそこできた。
だから娘のプレッシャーはわかる。テストは点数も順位も落とせない。
恥ずかしい思いもしたくない。
「わかるよ、わかる」
娘の話を聞きながら、ふんふんと頷いて聞いていたが、娘が最後に言ったのは
「運が良くなるとかは信じないの。自分で何とかしたいから」
立派だと思う反面、まだまだ努力と根性でどうにかしたい気持ちは捨てられないようだ。
優等生の憂いはまだまだ続き、そんな娘の未来を母は運よくあるように祈る年始になった。
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