父の遺言②

父との最後の2ヶ月は、私が生まれてから一番長く父と共に過ごした時間だったと思う。

子どもの頃に覚えているのは、父に怒られたことばかりだった。怖くてたまらない存在だった。

だから父に意見するなんてできなかった。
だけど私の中の悶々とする10歳児は、
最後に、本当の最後に、
「伝える」ことを選んだ。
私が自分の気持ちを伝えた時、父は
「言ってもいいんだよ」
と言ってくれた。

「言ってもいいんだよ」


それは、私が1番言って欲しい言葉だった。
子どもの頃から本音が言えなくて、
頭の中だけで会話が終わっていた私。
「言ってもいいんだよ」
は、40を過ぎた私が、1番しなくてはいけないことだった。

父が最後に教えてくれたこと。
気持ちを、言いたいことを、伝えること。
私が死ぬまでに、やるべきことだった。

聞いてくれてありがとう。お父さん。



より良く生きたい私とあなたの  アドラーの「あ」

「人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。人生はきわめてシンプルである」 アルフレッド・アドラー 何のために生きているか? 時に人は迷うものです。 それも、シンプルに考えれば 目的は「幸せに生きること」 幸せな人生のためにアドラー心理学を "あいうえお"「あ」の字から知り、 アドラー心理学実践していくと決める。 そんな想いを込めた アドラーの「あ」です。

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